森まさこという法務大臣を私はよく知りませんが「取り立てに怯えた少女が大臣になった」という著書のタイトルからも、彼女のような経歴の人がなぜ、思考を止めてしまうのか不思議でなりません。
中学の頃、家が経済的に破綻したという森まさこさん。借金取りが取り立てにやってきて人生に絶望していたところを弁護士に助けられ、それが法曹をめざすきっかけだったとか。弁護士になってからは消費者問題を中心に弱者救済のため、あの宇都宮健児弁護士とともに奔走したという経歴の持ち主です。
そんな彼女は、自民党の参議院議員として当選した途端に人生の方向性を一変させています。この国が積み上げてきた法の支配を、こともあろうに法務大臣が攻撃する。それは、法務大臣としての存在意義とともに自らの経歴を否定することのはず。とても正気の沙汰とは思えません。
森まさこ大臣へ。「取り立てに怯えた少女が大臣になった」といって、大臣のポストに執着するあまり、貴女が思考停止してしまったのなら、思い出してほしいのです。かつての貴女は、理想に燃えて人生の目的に向かっていたのだと思います。人生の目的なんてうっかりすると誰でも忘れてしまうもの。だから、今からでも遅くはありません。国民のために思考を働かせ、人生の目的を思い出してほしいのです。