当分行かなくていいようにと美容室に行ってきました。そこでも話題は、もっぱらコロナ一色。香川県内の感染者1名というのは実はウソで実際の罹患者が公表されていないだけだといいます。そういえば、ジャーナリストの横田一さんが東京都の臨時会見で「中野区のドコモのコールセンターで集団感染が起きているのに、なんで公表しないんですか」と叫んでいたのを思い出しました。
日本方式の防疫に対する賛否はともかく、ひとつだけ確実に言えることがあります。それは、政府が本当のことを言っているとは誰も思っていないということ。政府が何か重大なことを隠しているんじゃないか。隠しているに違いないと思えてならないから、それが余計に不安をあおる結果になっているのだと思います。「情報を公開すればするほど、人々は安心する。」これは、蔡英文(台湾)総統の言葉ですが、日本の政権とは両極端ですね。
反貧困の活動を続けてきた藤田孝典さんは、総理夫人のお花見の件でこんな感想を述べています。「総理夫人は今の日本社会がどのような状況か、ご存知ではないのだろうか」。それもそのはず、 森友問題をめぐって自殺した近畿財務局職員の手記が報じられる一方、 今や生活困窮者支援の現場には、 明日の生活に希望を見出せないでいる人々が押し寄せているのですから。何だか マリー・アントワネットの言葉 とされてきた「パンがなければ、ケーキを食べればいいじゃないの」を思い出しませんか。