以前のブログで、人口13億人のインドでは、新型コロナウィルスの感染者が500人の時点で広大な国土の全域が封鎖されたというお話をしました。NHKの発表によると、本日4月1日午前5時30分時点で、日本で感染が確認された人は2229人となっています。このほか、クルーズ船の乗客・乗員が712人で、合わせると2941人となります。
既に、あの時点のインドのざっと6倍にも及んでいることがわかりますが、 官房長官は「現状ではまだ緊急事態宣言が必要な状態ではない」と言って慎重な態度を崩していません。 東京、大阪の知事も医師会も、さらには経済界までもが 「今、発動しなければ手遅れになる」とばかりに緊急事態宣言を出すべきと言っている中、ここまで躊躇するのなら、なぜ、あれほどまでに性急に特措法の改正を強行したのかわけがわかりません。
NHKは、今回のコロナショックで非正規やフリーランスが窮地に追いやられても、相談先は国ではなく労働組合だと(言わされて?)言っています。国はというと、企業に対して雇用を守れとはいっても保険料を免除するとは言いません。言っていることとやっていることを観察すれば、そもそも今の政権には、目的も展望もないことがよくわかります。そもそも、緊急事態宣言を盛り込んだ新型インフル特措法改正案をわずか3時間で可決させたのも、新しいおもちゃがほしかっただけではないでしょうか。