お世話になった方が、PCR検査で陽性になったと聞いて頭が真っ白になりました。ところが、高齢独居のその方と検査の後まる24時間音信が途絶えているというので知人一同大騒動。検査には時間がかかるため、いったん帰宅した後、連絡が取れなくなっていたらしいのです。知人の誰が電話をかけても、何度かけても、訪問しても応答なし。もしや、家の中で倒れているのではと生きたここちがしませんでした。
結局、わたしが警察に相談することになり、警察と保健所の連携で無事に保護されそのまま入院することに。もともと足の悪いご本人は、どうやらお家で動けなくなっていたようです。改めて繋がりの大切さを再認識させられる出来事でしたが、もしも、ご本人が孤立していたとしたらと考えるとゾッとします。というのも、ご本人は「陽性」とはいうものの、今のところ症状らしい症状はなく、この先も自宅待機を求められる可能性もあったからです。
香川県では、昨日から県独自の緊急事態宣言が発令されていて、保健所にも問い合わせの電話が殺到しているとか。とはいえ、市民の危機意識はまだまだ乏しい気がします。諸外国では、ずいぶん早くから公共施設への出入りには、検温と入場前の手指の消毒が義務付けられているというのに、少なくともわたしはそうした様子を見たことがありません。
今回のことで喉元までコロナが迫ってきた感じがしますが、インターネットから遠い高齢者ほど危機意識が希薄な印象です。テレビで報道される感染者数は、あくまでも検査で陽性が確定した人で、検査の順番待ちをしている人や、希望をしても検査を受けさせてもらえない人は含まれていません。公共施設の入り口にセキュリティがいないという緩さと市民の緊張感の乏しさはどうも連動しているようです。