讃岐高松、松平家の城下に位置する丸亀町商店街は、四百年以上のときを超え今なお人々の生活の場であり続けてきました。昭和の終わりごろから、各地の商店街がシャッター通りと化す中、再開発でにぎわいを取り戻した全国的な成功事例です。
そんな丸亀町商店街が、このところわかに元気をなくし、商店のシャッターが次々と下される様子に、気持ちが沈む人も少なくないかもしれません。はたして街はこのまま衰退の一途をたどることになるのでしょうか。
この度のコロナ危機ばかりでなく、近年の災害で都会の脆弱性は際立ってきています。第一、外出自粛で東京など、狭い住環境に閉じこもって家族が顔を突き合わせていてはろくなことは起きないはず。
丸亀町商店街の話に戻ると、瀬戸大橋の開通で巨大資本がなだれこんできたときも、バブルで地価が高騰し空洞化したときも、讃岐人は発想の転換ではね返してきました。讃岐に限らず地方の人はもっともっと地域に誇りと自信を持つべきで、ウィズコロナ、アフターコロナは地方が輝く時代の到来に違いないと思います。