予想はしていたものの、政府が、全国を対象とした緊急事態宣言延長の方針を固めたと言います。期間は一か月程度。状況によっては再延長もありうるとの発表に、真綿で首を絞められるような恐怖と、閉塞感や圧迫感を味わっている人も少なくないはずです。
「 持久戦 」などという言葉を口にする総理に、嫌でも先の大戦末期を思い出さずにはいられません。何の展望もエビデンスも補給もないまま、落とさずに済むはずの命を落とさざるをえなかった。あの惨状から日本は何一つ学んでこなかったのか。
今、医療の現場では、感染症への対応というよりもむしろ世間の差別や偏見に対して医療関係者が疲弊しているとか。こんなときこそ求められているのは、トランプさんのような「戦時の大統領」ではなく、メルケルさんや 蔡英文さんのような思想と透明性、そして潔さではないでしょうか。