火が消えたような商店街。その一隅にそこだけぽっと灯がともったような人だかり。何だろうと思って近づいてみると、そこには、昔懐かしいいただきさんの姿がありました。
「同行二人」の遍路笠を携えたいただきさん。行き交う人は吸い寄せられるように次々と足を止め、先の見えない「自粛」の憂うつが、一瞬そこだけほどけたよう。
世間がどうあれ、ときが来れば花を咲かせる街路樹のハナミズキのように、ただ黙々とお父ちゃんが漁に出ては、お母ちゃんが売り歩き、そこに話の花が咲く。今も変わらぬいただきさんに今日は朝から勇気をいただきました。