かつては自動車通勤で、一日たりとも車に乗らない日のなかったわたしも、今では周囲から、運転免許証を持っていない人だと思われているかもしれません。以前は車がないと生きていけない場所で働いていて、しかも年に1週間~10日は、積雪や凍結に悩まされる地域だったため、讃岐平野に生まれたわたしには試練の連続でした。
そんなわたしがマイカーを手放したのは退職がきっかけです。その後、帰郷してからも「車がなければはなしにならない」とか「車なしでは仕事ができない」などの声を耳にしたものの、今のところは乗らずに通しています。車というものは、持っているだけでお金がかかるし、絶えず事故のリスクと背中合わせ。第一環境に悪いので、できることなら乗りたくなかったのだと思います。
「車がないと生きていけない地域」は確かにありますが、今回コロナを機に、 建設、運輸、交通などの分野を除けば、今後リモートワークはますます進んでいくのではないでしょうか。 世間の大方が 「車なしでは仕事ができない」 と思い込んでいるから、そうならざるを得ないだけかも。考えてみれば、いかに我々が思い込みに支配されているかがわかる気がします。