今日は何かが起こりそう。そう思っていたら、太郎さんが記者会見の席でマイクを握っているではありませんか。太郎さんといっても麻生太郎さんではありません。ついに、山本太郎が都知事選出馬を決断したというので、ふだんは全く付けないテレビを咄嗟に付けてみましたが、少なくともそのときはどこにも彼の姿をみつけることができませんでした。
でも、宇都宮健児さんが既に出馬を表明しているというのに何で太郎さんが?そう思ってライブ放送を聞いてみて改めて納得。票が割れて現職を利するだけとの声もあがっていますが、この二人ならそっちへは持って行かない気がします。宇都宮健児さんと山本太郎さんとでは財政に対する考え方が違う。街で出会う、どこにも行き場を失った人たち。その多くに共通しているのは、自分が頑張ってこなかったからと、全部自分のせいと思い込んでいることだと山本太郎さん。
「違うでしょ!みんな限界まで頑張り続けているところへコロナが来たんでしょ!!」「頑張るべきは政治だろ!」今、目の前にいる人をいつになったら救えるのか!?都知事になってそれができるなら、そりゃ立候補するでしょ。太郎さんは、その燃えるような思いを、宇都宮健児さんも同じ気持ちに違いないと断言します。それでは、既に路上に放り出され、投票用紙も受け取れない人にどうやってその思いを伝えるのか。会場から鋭い質問が飛んできました。
「助けてっていえる東京都であり、国であり、社会であってほしい」そうでないから、それを今から作っていかなければならない。「自粛から自衛(小池都知事の言葉)」なら知事はいらないと、太郎さんの言葉に力がこもります。有権者の7割が現職を支持するという都知事選。二人いるわたしの妹を含め、東京都民の皆さんには、メディアへの露出度ではなく、その人が何を思い、何を語り、何をやってきたかで判断してくれることを心から期待しています。