暦学の、六十年でひとまわりとするものの考え方によると、今年は「庚子」の年で、正しさと正しさがぶつかる年といわれているそうです。 以前のブログの続きになりますが、れいわ新撰組の大西つねきさんが、党を除籍処分になりました。 東京都知事選挙の結果は華々しいものではなかったものの、れいわの代表山本太郎さんの演説をひとめ見ようと、あたりを埋め尽くした人たちの熱狂直後の出来事だけに残念でなりません。
除籍が決まったれいわ新撰組の総会では、大西さんの知らない場面で山本代表が号泣したとメンバーが証言しています。一方、党を後にした大西さんも、代表には感謝しかないと述べています。しかし「命の選別が必要、それを決断するのが政治」と、 政治家を志す者が いってのけた、その言葉が独り歩きする恐怖を思えば、ことの重大さ深刻さは計り知れません。そもそも言葉の選び方が間違っていた以上、何をいっても説得力がないかもしれない。
それでも、実際は総会の席で、時間制限なしに説明を聞く準備があったというのに、そうはならなかったのだとか。翌日の大西さんの記者会見を聞いていて、お互いの気持ちのすれ違いが悔しいです。そんな中、朝日新聞までもが当のご本人に真意を確かめることもせず、切り取られた情報に基づく報道をしてしまったそう。昨日のブログに書いたように、声をあげただけで警察が飛んでくる時代だからこそ、敢えて空気を読まない発言はある意味貴重で、誰にとっても自分のことですから、むしろ、今回の騒動をきっかけにますます議論を尽くしてほしいものです。