今年の梅雨も「記録的」といわれる豪雨が各地に大きな被害をもたらしています。復旧の見通しが立たない中、現地に駆けつけて何かお手伝いをと思っても、今年はコロナでままなりません。そんな中、被災地に行けなくても出来る支援があるとラジオで紹介されていました。今朝、たまたま、豪雨被災地への募金箱をみつけ、そのことを思い出してささやかな真似事をさせていただいたら、2014年の広島豪雨のときのことを思い出しました。
あの日、わたしは広島にいて、夜間、雨とともに激しく雷が鳴って、しきりに稲光していたのをよく覚えています。「広島は、四国と中国山地に守られているから、大きな災害は起きない」と異口同音に複数の人から聞いたことがありました。それが、あの夜を境に一変したのです。被害を受けた人はもちろん、そうでない人も大変なショックを受けたのはいうまでもありません。Facebook等には、連日、泥出し等ボランティアの様子がアップされ、やがて、それが無言のプレッシャーとなって、しんどいという声を聞いたことがあります。
投稿している方は、そんなつもりはなかったのかもしれませんが、同調圧力の強いお国柄ですから、同様のことはあちこちで起きているのではないでしょうか。「できる人が、できるときに、できることをやればいい」とはいうものの、長時間残業する人が、いまだに頑張っている人とみなされる事情と同じように、そうもいかないことがあります。今朝は、関東や東北地方の広い範囲に緊急地震速報が流れ、机の下に隠れたり泣き出す人もいたとか。どうやら誤報だったようですが、戦時中、人々が「隣組」の相互監視下に置かれ、空襲警報に怯えた姿に重なって見えます。