今は誰がやっても超が付くほど難しいとき。本音をいえば、誰も、安倍さんの後なんて務めたくなかったのかも。そんな新内閣が発足しました。それと同時に、野党の側もしだいにかたまってきたもようです。新総理が掲げているのは「国民のために働く内閣」。国民のために働くと言えば、「僕の雇用主は国民」「国家公務員として働けることに誇りを持っています」と言い続けた、赤木俊夫さんを忘れることはできません。
まさか、それを意識したわけではないでしょうが、新内閣の看板の中身が気になるところ。野党から「アベノママ内閣」と揶揄されようとも、イメージだけで全否定するつもりはありませんが、本気で国民のために働く覚悟があるのなら、まずは、信頼回復が先ではないかと思うのです。赤木俊夫さんは、森友問題の公文書改ざんに最後まで泣いて抵抗した人です。彼にとって「僕の雇用主は国民」ですから、雇用主を裏切るような行為が彼にできるはずがありません。にもかかわらず、それを強要されて最後は壊れてしまいました。
「国民のために働く内閣」 を実現するのは、現場の一人ひとりの職員です。少なくとも、そうではなかった前の内閣で、そのために命を落とした赤木俊夫さん。今からでも彼に対する最大レベルの敬意がみたいです。以下は、元経済企画庁長官の田中秀征さんの言葉です。「 政治家の演説で「国家のため」「国民のため」と乱発されると耳をふさぎたくなる」。そのうえで、赤木俊夫さんの 使う 「国民」という言葉の重みにには敬服しましたと言っています。国民の目には、当たり前の真実も、役目を離れてはじめてみえてくるものなのでしょうか。