大阪市を廃止して4つの特別区に分割するという「大阪都」構想。「いま二重行政はない」と松井市長自らが議会で発言していて既に決着がついているはずなのに、またやるんだそうですね。5年前、大阪の人たちは、きっぱり「NO!」を突きつけたのに、 これから「感染者数」増加が危惧される11月に二度目の住民投票をやろうという。しかも、今回は盛り上がりに欠けていて、ひょっとすると気がついたら、決まっていたなんてこともあり得るのかも。
「大阪都」構想の説明書には、維新の野望が明記されています。「大阪の成長をスピードアップ」すると称し、権限を知事に集中。要は、独裁的にIR等を推進したいということなのじゃないでしょうか。与党補完勢力である維新の怪しいにおいがしてなりません。カジノの依存症について国は、日本人の入場制限など考慮しているから大丈夫といっていますが、そんな小手先の対策で対応できるとは、とても思えません。 推進派の人たちの中には、「パチンコはどうなるの?競輪、競馬はどうなるの?」という人がいますが、 依存症の恐ろしさを知らなすぎるか、知っててみないようにしているかのどっちかだと思います。
依存症とは、家族よりも、人生よりも、命よりも、カジノが大事になる病気です。仕事柄ということもあり、わたしは、これまで何人もの依存症患者を長期間みてきました。彼らの中には、既に故人となった人、幸いにして依存対象から離れることに成功した人がいます。しかし、そうした幸運な人も、知る限り若くして認知症になってしまいました。依存症は、本人の人生ばかりでなく家族の人生を破壊するのが悲惨です。パチンコや競馬でだって、そこに焦点が向かないだけで、既に暮らしが破綻している人はたくさんいると思います。