「小さな恋の物語 チッチとサリー」は、 背が低いことを気にしているチッチ と、背が高いサリーの恋の物語。昨日、県内の里山で、 チッチとサリー を思わせるカップルに出会いました。北海道出身の二人は、列島を縦断後、東かがわに移り住み、産直カフェを切り盛りしながら子育てをしているとか。テレビで紹介されたこともあり、行列のできた昨日はレジ横のベビーベッドで赤ちゃんがすやすや。3歳くらいの 赤ちゃんのお姉ちゃんは、溢れる自然の中を、訪れた子どもたちと駆け回ります。
赤ちゃんが目を覚まして元気よく泣き始めると、お客さんのおじいちゃんやおばあちゃんが、集まってきては代わる代わるあやしてくれます。もともと「密」とは正反対の「疎ら」な地域ですから、新型コロナも何のその。大勢のおじいちゃんやおばあちゃんに見守られながら、伸び伸びと子育てをしている様子に、わたし自身、どんなにホッとさせられたかわかりません。一方巷では、「 企業からの新規の求人は前の年の同じ月より27.8%減り、8か月連続の減少」などの報道が目につきはじめました。
ただでさえ冷え込んでいた景気が、新型コロナの追い打ちを受けてはたまりません。パパたちやママたちが追い詰められてしまっては、子どもたちにも影響が及びますから、ここは考えどころ。「東かがわのサリー」は、カフェの店長兼猟師さんだそうで、畑を食い荒らすイノシシは、彼が仕留めて美味しいジビエソーセージになるほか「同じくチッチ」は、パンを焼きます。地域柄、新鮮な野菜は、放っておいても届くでしょうから、生活費は最小限に抑えられるはず。お金や子育ての不安を手放し、自然に身を委ねる彼らの生き方に未来への希望がみえた思いです。