桜田先生(阪南大学:会計学)のお話をお聞きして背筋がゾッとしました。「大阪維新の会、大阪市、 大阪府、 残念なことに、唯一の経済政策がなんとカジノの誘致なのです」「大阪湾に浮かぶ人工島、夢洲に世界でも最大クラスのカジノを誘致して、あろうことか賭博で経済成長をやろうということを彼らは企んでいる」。世界中のカジノ資本が、コロナの打撃で相次いでリアルの営業から撤退し、オンラインカジノへと移行しつつある今も、そんな野望にしがみつく、そのための大阪市廃止だというのです。
わかっていたこととはいえ、改めて聞かされて言葉を失う思いです。「大阪の成長を止めるな」という彼らの唯一の成長エンジンがカジノとは。経済政策なら、賭博なんかに依存しなくても、町工場や中小零細の地元企業とそこに働く人たちを本気で元気にしたり、子育て支援に本腰を入れたり、他にやることはいくらでもあるはず。働く人が元気になれば、経済成長はあとから必ずついてくるはず。それをしようともしないで「賭博で経済成長」とは、頭の中には利権しかない証拠です。
若いころ宴席で聞いた酔っ払いの話を思い出します。「韓国にウォーカーヒルというカジノがあって、学生がそこで雑用係のアルバイトをしたりしている。彼女らは本物の大学生だけれど、カワイイなと思って『あの子』といえば、有無を言わせず夜のお相手をしてもらえる」というのです。当時、おおかたの日本人は韓国のことを後進国だと思っていました。いまならあり得ないことかもしれませんが夢洲に世界最大級のカジノができたら、当時の韓国のようになる日も遠くないかも。それでも、あなた大阪市を失くしちゃって 本当にいいんですか。