今日しか日程が合わないといって、末娘がパートナーを連れて帰ってきます。先月、わたしの誕生日には何も言ってこないと思ったら、翌朝、音声のメッセージが届いていました。
送信時刻は23時30分。帰宅したばかりの二人が(わたしからすれば遅すぎる)夕飯を食べながらの「お誕生日おめでとう。忘れてないよ!」のメッセージ。真夜中のディナー。これが、今の若者のごくありふれた日常ということでしょうか。
二人が暮らすのは、この度の住民投票でその存続が危ぶまれた大阪市。いまだ結果の出ない米国大統領選挙といい、大阪都構想住民投票といい、あらわになったのは人々の分断です。
そんな中、大阪市の10代~30代は、自分たちの共同体を、自分たちの意思で守り抜きました。彼らが投じた反対票の中に、明日の晩、ともに食卓を囲む二人がいてくれて本当によかった。