「急ぎすぎと言うけどこれは政治で、ある意味、公明党と握ったわけですよ。衆議院選挙の議席を維新は公明党に譲る代わりに、この住民投票のほうは賛成にしてもらったわけだから…」。大阪市廃止の住民投票について、橋下徹さんが関西テレビの番組で語った裏話。いわゆる“密約”の暴露です。彼が、これまで徹底して二重行政を悪者扱いしてきた根拠は、府知事時代に平松大阪市長と対立したのが出発点だったとか。
Wikipediaの「2011年大阪市長選挙」の「両者の主張」にはこう書かれています。「橋下は主な主張として、大阪には府知事と市長の2人の指揮官がいる。府と市の財源を1人の指揮官に集中させ、大型開発(特にカジノ賭博誘致などの経済政策)を推進する「大阪都構想」、(省略)を掲げた 」と。これを平たい言葉で言い換えると、こういうことなんでしょうか?
大阪で大きなプロジェクトをやろうとしたら、平松さんに反対されてしまいました。面白くない橋下さんは、「大阪都構想」などを争点とするために、知事を辞めてまで大阪市乗っ取りを目論んで出馬。市長にはなれたものの2015年の住民投票で 「大阪都構想」はあえなく否決。 「大阪都構想」 というおもちゃをどうしても諦めきれない彼は今回も、コロナ渦中のリベンジのために、後継者を使って「二重行政」を災厄であるかのように演出させたのだとさ。