避難所(令和6年能登半島地震)の惨状が痛々しすぎます。今からほぼ三十年も前の阪神淡路大震災の当時から避難所の風景はちっとも変わりません。税金というものはこういうときにこそ思い切って投入されるべきだと思うのですが政府の優先順位はそうではないのでしょうか。
わたしには、この現象が情報の氾濫と無関係ではない気がしています。三十年前には、多くの人がTVの画面ごしに被災地の様子を見守っていました。ところが、いまはネットやスマホを介したコンテンツ消費が一般化する中、特に若者や都市部の住民の間では見たいものしか見ない傾向が強まっている気がするのです。
人々が家を失い、家族を失い、絶望する様子など見たくない。どうせなら、もっと景気の良い話を、と考える人が増えれば増えるほど、難儀する人、弱っている人、困っている人は見捨てられ、取り残されていくようで何だか怖い。このことは、取りも直さず、わたしの人生に関ることであり、あなたの人生に関ることなのですから。