個人的には、よくも悪くも子どもに手がかからなくなりました。子どもに費やす、時間、お金、エネルギーが限りなく少なくなったという意味です。これもご縁だと思っていますが、そんなこの頃になって初めて、これからは自分の人生を自分らしく生きることができそうという実感が得られた気がしています。
わたしが郷里に「Open Dialogue ねんきんカフェ」を開いてこの方、「8050問題」の親御さん、つまり長期にわたって自宅にひきこもる人のお父さんやお母さんからの相談が度々寄せられました。中には既に齢九十を超えた方からの相談もあり、ひそかに心をいためていたところだったのです。
そんな中、一昨日の日曜日、ひきこもる人やそのご家族のみなさんと、車座になって、はじめの第一歩であるOpen Dialogueが実現しました。「ひきこもり」問題について、ただの素人のわたしに何ができるというわけではありませんが、親御さんにもご本人にも自分の人生を自分らしく生きてほしい。ただ、その思いが原動力かもしれません。