今回は、「知的障害のあるお子さんの障害年金を将来申請したい」と考えている保護者の方や、当事者の方へ向けて、とても大切なポイントをお伝えします。
🔷 20歳を過ぎてからの診断は難しい!?
あるご家族から、こんなお話を伺いました。
「20歳を過ぎてから診断を受けようとしたけれど、30か所のクリニックに断られてしまったんです…」
これは決して特別な例ではありません。実際、20歳を過ぎてから「知的障害だけ」の診断を受けようとすると、多くの医療機関で断られる現実があります。
🔎 なぜ20歳を過ぎると難しくなるの?
✅ 理由①:「発達の経過」を医師が把握しにくい
知的障害の診断には、幼少期からの成育歴や学習状況、生活上の困難などの情報が必要です。
しかし成人後に初めて病院を受診しても、医師がその情報を確認する手段がありません。
✅ 理由②:「20歳の状態」の証明ができない
障害年金(特に20歳前障害年金)の申請では、「20歳のときにどんな状態だったか」を医師が診断書に記載する必要があります。
でも、その時点で医療につながっていなければ、医師も記録がなく書けないのです。
✅ 高校生までに医療につながっておくメリット
| 時期 | メリット |
|---|---|
| 中学生~高校生のうちに医療機関にかかる | 「初診日」が確定する(出生日とされない可能性) |
| 高校在学中から通院を続ける | 20歳のときの状態を医師が記録しておいてくれる |
| 主治医と事前に話し合っておく | 将来診断書を書いてもらえるか確認できる |
💡 障害年金の申請準備は、20歳直前から始めるのでは遅いのです。
理想的には、高校生のうちから障害年金の制度を見据えて準備を始めるのがベストです。
❗すでに20歳を過ぎてしまった方へ
それでも、可能性がまったくないわけではありません。
▶ 使えるかもしれない資料
- 小・中学校の通知表や支援学級在籍記録
- 特別支援学校の成績表・指導記録
- 家庭で記録していた育児日記や通院歴など
▶ 医師に診断をお願いする際のポイント
- 過去の生活歴をまとめて提出する
- 知能検査(WAISなど)を受けて、その結果を医師に見てもらう
- 「障害年金のために診断書が必要」ということを正直に伝える
🌱 最後に:ご家族・支援者の皆さんへ
知的障害のあるお子さんの将来の自立を考えるうえで、障害年金は非常に大切な支えとなる制度です。
ですが、「20歳前後の診断書をどう確保するか」が大きなハードルになっているのも事実です。
だからこそ、医療との接点は早ければ早いほど有利です。
一歩踏み出す勇気が、お子さんの将来を守ることにつながります。
ご不安な方は、ぜひ障害年金に詳しい社労士や支援機関にご相談ください。
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