「うちの子はIQが高いから、障害年金はもらえないって聞いたんですけど……」
ご相談の中で、よくいただくご質問のひとつです。
結論から言うと、IQが高くても、障害年金がもらえます。
つまり、「IQが高い=もらえない」は誤解です。
◆ IQってそもそも何のための数字?
IQ(知能指数)は、あくまで「どれくらい早く、正確に、情報を処理できるか」を示す指標です。
ただし、IQが高いからといって、社会の中で“生きづらくない”とは限りません。
たとえば、こんな困りごとはありませんか?
- 一対一なら会話できるけれど、複数人になるとうまく話せない
- 職場や学校のルールを覚えられない、守れない
- 怒られた理由がわからない、人の表情が読み取れない
- 環境の変化にパニックを起こしてしまう
- 自分をコントロールできずに衝動的な行動をしてしまう
こういった“目に見えにくい”生きづらさが発達障害の本質です。
そして、障害年金ではまさに**こうした「日常生活での困難さ」**が重視されるのです。
◆ 障害年金が見るのは、「困りごとの程度」
障害年金は、IQの数値だけで判断されません。
それよりも大事なのは、**「普段の生活にどれくらい支障があるか」**という視点です。
たとえば、次のような状態があると、障害年金の対象となる可能性があります。
- 毎日の身支度や食事がひとりではできない
- お金の管理や買い物がうまくできず、トラブルになる
- 周囲との人間関係が極端に苦手
- 働こうとしても、ミスが多くて続かない
- 通院や服薬の管理も自分ひとりではできない
こういった困難さがどれくらいの頻度で起きているのか、どれだけ援助が必要なのか、それが等級の判断に直結します。
◆ 高IQ=「問題がない」ではない
むしろ、IQが高いために「できて当然」「問題ないはず」と周囲に誤解されやすく、支援につながりにくいという側面もあります。
- 本人も「できない自分」に気づかず、ずっと無理をしてきた
- 周囲の期待に応えようとがんばって、限界を越えてしまった
- 二次障害(うつ病や不安障害)になって初めて「生きづらさ」が表面化した
というケースも少なくありません。
障害年金は、そうした「見えにくい困難」を可視化して、必要な支援を届ける制度でもあるのです。
◆ まとめ:IQではなく、「暮らしのしんどさ」を見ます
もう一度、答えをまとめます。
✅ 発達障害でも、IQが高いからといって障害年金がもらえないとは限りません。
✅ 判断の基準は、「その人が日常生活でどれだけ困っているか」です。
そして、その“困っている”ということを、どうやって説明するかがとても大切です。
それは診断書であり、病歴・生活歴の申立書です。
ご本人も、ご家族も、周りから「普通に見える」「話せるんだから大丈夫でしょ」と言われ続けて、つらい思いをしてきたかもしれません。
でも、「生きづらさ」にフタをせず、きちんと伝えることが、支援への第一歩です。
💬 最後に
もし「もしかしてうちの子も…」「自分の困りごとは、制度の対象になるのかな?」と迷っている方がいたら、ぜひ一度、専門家に相談してみてください。制度は、あなたのためにあります。
障害年金は「働かないための制度」ではなく、「自分らしく生きるための制度」です。
あなたの困りごとを、正しく伝えるお手伝いができればと思っています。
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