〜二十歳前障害を受給している方へ〜
障害基礎年金（20歳前障害）を受けている方には「所得制限」があります。
働くことは大切ですが、収入が増えすぎると年金が減額されたり、止まってしまうことがあります。
この記事では「年金をもらいながら無理なく働く」ための具体的なプランを紹介します。
目次
✅ 所得制限のしくみ
- 年収が 約370万円を超えると、年金は半額に減額
- 年収が 約472万円を超えると、年金は全額停止
（扶養家族がいればもう少し上限は上がります）
つまり、「年収300万円前後まで」であれば、ほとんどの場合、年金を全額もらいながら働くことが可能です。
✅ 無理なく働ける選択肢
1. 福祉的就労（安心度：★★★★★）
- B型（非雇用型）
工賃（月1〜2万円程度）が多く、年金への影響はほぼなし。
→ 無理なく通いながら、社会参加や生活リズムを整えるのに最適。 - A型（雇用型）
最低賃金が保証され、月8〜9万円の給与が目安。
→ 年収100万円前後なので、年金は全額支給されるケースが多い。
👉 ポイント：福祉的就労は「年金との併用」が前提になっているため、安心して取り組めます。
2. 障害者雇用（働く＋年金のバランス）
- パートタイム
週20時間以内、年収100〜200万円程度。
→ 年金全額＋社会保険に入らずに働ける場合も。 - フルタイム（障害者雇用枠）
年収200〜300万円程度が目安。
→ 年金をもらいつつ、社会保険・福利厚生がついて安心。
👉 ポイント：
障害者雇用なら、無理のない働き方を相談しながら決められるのが大きなメリットです。
3. 一般就労（注意が必要）
- フルタイム正社員で年収400万円を超えると、年金が半額〜全額停止に。
- ただし「キャリアアップ・収入増」を優先する方には選択肢の一つ。
👉 ポイント：
「年金をもらい続けたい」人には向きませんが、将来を見据えて挑戦する価値はあります。
✅ プランのまとめ
| 働き方 | 年収目安 | 年金への影響 | おすすめ度 |
|---|---|---|---|
| B型（非雇用） | 年20万円以下 | 全額支給 | ★★★★★ |
| A型（雇用型） | 年100万円前後 | 全額支給 | ★★★★☆ |
| 障害者雇用パート | 年100〜200万円 | 全額支給 | ★★★★☆ |
| 障害者雇用フルタイム | 年200〜300万円 | 全額支給 | ★★★☆☆ |
| 一般就労フルタイム | 年400万円以上 | 半額〜全額停止 | ★★☆☆☆ |
✅ まとめ
- B型・A型就労や障害者雇用パート → 年金をもらながら安心して働ける
- 障害者雇用フルタイム → 年金を受け取りつつ社会保険にも加入できる
- 一般就労フルタイム → 年金は減るがキャリア形成の選択肢になる
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