■ 「まさか、こんなに早く…」
40代・50代。
まさに働き盛り。家庭の中心で、生活の柱。
そんな時期に、銀行の暗証番号が思い出せない、書類の意味がわからない、
聞いたことをすぐ忘れてしまう――。
最初は「疲れているだけ」と思いたい。
でも、違和感は少しずつ生活を侵食していきます。
そして専門医を受診したその日。
――「アルツハイマー型認知症です。65歳未満なので若年性認知症に該当します」
現実を受け止められず、足元が崩れるような気持ちになる。
これは誰にでも起こり得ることです。
■ 若年性認知症は、“高齢の認知症”とは衝撃の重さが違う
若年性認知症は、「病気の種類」ではなく
“65歳未満で発症した認知症” の総称です。
アルツハイマー型でも、前頭側頭型でも、脳血管型でも。
ただ、年齢が若いため、社会的ダメージが桁違いに大きくなります。
● 現役で働いている
→ 収入が止まると生活が崩れる
● 子どもがまだ自立していない
→ 教育費が必要
● 親も高齢で支援側
→ 親子ダブル介護の可能性
● 友人や同僚には話しにくい
→ 孤立しやすい
だから、ご家族は苦しみます。
そして多くの方が口にします。
「会社には言えない。でも働いてもらわないと困る」
この矛盾こそ、若年性認知症の“最大のつまずき”なのです。
■ ご家族の胸の中で起きているリアルな葛藤
- まだまだ働いてもらわないと困る
- でも負担をかけているならつらい
- 会社に病気を伝えたら迷惑をかけてしまう
- けれど隠したまま働かせるのも怖い
- 親には心配をかけられない
- そして…自分ひとりで支えられるのか不安
これは、多くのご家族が“声に出せずに抱えている本音”です。
■ でも――黙って働き続けることには危険があります
アルツハイマー型認知症では、
- 聞き取った情報を保持できない
- 手順を順序立てて考えるのが難しい
- メモを見ても意味が取れない
- 書類作成に時間がかかる
- “新しいことを覚える”のが難しくなる
こうした変化が、ゆっくり・確実に進みます。
これを職場が知らないまま仕事を続けると、
- 大きなミス
- お客様トラブル
- 同僚からの誤解
- ご本人の自信喪失
- うつ状態
このような危険につながります。
■ 会社への伝え方には“段階”があります
いきなり「認知症です」と伝える必要はありません。
① 信頼できる上司ひとりに
「最近、もの忘れがひどくて医療機関で検査しています」
これで十分です。
② 病名より“困っている事実”を伝える
- 手続きの順番がわからなくなる
- 相手の話を覚えていられない
- メモをしても整理が難しい
事実を伝えるほうが、誤解されにくいのです。
③ 外部の専門支援につなぐ
- 若年性認知症支援コーディネーター
- 地域障害者職業センター(職業評価・ジョブコーチ)
- 産業医
会社の負担を減らし、ご本人も守れる方法です。
■ 「働かないと生活が…」という不安も、制度で支えられます
若年性認知症の方が利用できる主な制度は次のとおりです。
- 障害年金(働きながらでも受給可能)
- 傷病手当金(給与の3分の2)
- 自立支援医療(医療費1割)
- 精神障害者保健福祉手帳
- 失業等給付(退職後)
とくに障害年金は、
仕事を続けていても申請可能 な制度です。
「働いていたらもらえない」という誤解は非常に多いですが、
若年性認知症は進行性であり、日常生活に影響が出やすいため、評価されやすい疾患の一つです。
■ ひとりで抱え込まないでください
今回のケースのように
「働いてほしい」と「伝えられない」の間でもがく方は本当に多いです。
若年性認知症は、
病名だけでなく “その後の支援”が生活の質を左右する病気 です。
どうか、あなたひとりで支えようとしないでください。
支援者とつながれば、生活は確実に安定します。
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