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なぜ医師の診断書だけでは足りないのか

2026 1/10
2026年1月10日

― 障害年金と「症状固定」の本当の話 ―

「労災や交通事故では症状固定と言われたのに、
障害年金ではまだ固定していないと言われました」

これは、現場でとてもよく聞く声です。

でもそれは、
医師の判断が間違っているわけでも、年金制度が意地悪なわけでもありません。

理由ははっきりしています。


障害年金の「症状固定」は、医学ではなく制度の言葉

労災や交通事故での症状固定は、

  • 治療上の一区切り
  • 補償額を決めるための判断

です。

一方、障害年金の症状固定は、

  • この先、長期間にわたり
  • 公費で生活を支えるかどうか

を決めるための判断です。

つまり、
見ている時間の長さがまったく違う のです。


医師は「今」を見る

年金制度は「これから」を見る

医師は、

  • 今の状態
  • 今後の治療可能性
    を医学的に判断します。

でも障害年金は、

  • 将来、回復する可能性は残っていないか
  • 働ける状態になる余地はないか
    を制度として判断します。

ここに、大きなズレが生まれます。


だから「制度を説明する人」が必要になる

医師に悪意はありません。
家族にも落ち度はありません。

ただ、

  • どこまで書いてもらう必要があるのか
  • 何を「回復」と見なされるのか
  • リハビリが「回復目的」なのか「維持目的」なのか

これらは 制度の言葉 です。

医師に丸投げしても、
家族が必死に説明しても、
うまく伝わらない領域 があります。


それを整理し、翻訳するのが社労士の役割です

社労士は、

  • 医師の診断内容を
  • 年金制度の判断基準に合わせて
  • 書類として成立させる

そのための専門職です。

厳しい制度だからこそ、
「誰かが間に立たないと届かない人」が必ず出てきます。


まとめ

障害年金の症状固定が厳しいのは、
制度が冷たいからではありません。

長く支え続ける制度だからこそ、慎重なのです。

そしてその慎重さの中で、
取り残されないために必要なのが、
制度を知る第三者の存在です。

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