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本当に困っている人ほど、支援から遠ざかってしまう

2026 1/13
2026年1月13日

障害年金や福祉制度は「申請主義」です。
制度を知り、自分で必要性を説明し、申請してはじめて支援につながります。
一見、公平な仕組みに見えますが、現場では強い違和感を覚えることがあります。

本当に困っている人ほど、支援にたどり着けていないのではないか。

支援を使わない人は、一様ではありません。
そこには明確な段階があります。

制度を理解しすぎて「自分は対象外かもしれない」と身を引く人。
困っている感覚はあるのに、言葉にできず説明できない人。
助けを求める発想そのものが薄れてしまった人。
自分の困難を認めたくない人。
家族の経済力に支えられ、困りごとが表に出ない人。

これらは怠けや甘えではありません。
迷惑をかけたくない、否定されたくない、うまく説明できない――
そうした思いの積み重ねの中で、静かに引き下がるという選択をしているだけです。

制度は書類で判断されます。
そのため、言葉にできない困難や、整理しきれない苦しさは、
最初から存在しなかったものとして扱われがちです。

結果として起きているのは、
「支援が不要だから申請しない」のではなく、
**「申請できないから、支援に届かない」**という逆転です。

特に見えにくいのは、
生活が成り立っているように見える人たちです。
高齢になっても、さらに高齢の親の支えで暮らしが維持されている場合、
困難は覆い隠され、支援の網から外れやすくなります。
しかし、その支えが失われた瞬間に、問題は一気に表面化します。

申請主義は、
「困っていると自覚でき、説明し、行動できる人」を前提にしています。
けれど現実には、
困っていることに気づけない人、認められない人、
気力や言葉が残っていない人が確実に存在します。

支援は、必ずしも申請から始まるものではありません。
状況を一緒に整理し、言葉にする作業を引き受け、
申請の前に伴走する段階が必要な人がいます。

申請できたかどうかではなく、
どこで立ち止まってしまっているのか。
そこに目を向けることが、本当に必要な支援への第一歩だと思います。

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運営:横山法子社会保険労務士事務所 / 代表:社会保険労務士 横 山 法 子
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