うつ病や双極性障害、統合失調症、発達障害など、精神の病気で日常生活がうまく送れないとき、障害年金という制度を利用することができます。
でも、申請の際にとても大切になるのが「診断書」。
そして、その診断書を書いてくれるのは、主治医の先生です。
ところが――
- 「障害年金のことを話しても大丈夫かな?」
- 「主治医が協力してくれなかったらどうしよう?」
- 「必要なことをうまく伝えられない…」
と悩んで、なかなか相談できない方も多いのではないでしょうか。
今回は、精神科・心療内科に通っている方が、主治医に障害年金の相談をする際のポイントについて、わかりやすくお伝えします。
■ 1. 医師に相談するタイミングは「診察の後半」がベスト
診察がひと通り終わり、少し落ち着いたタイミングで、こんなふうに切り出すのがおすすめです。
「最近、生活の困難が続いていて、障害年金の申請を考えています。
先生に診断書を書いていただくことになると思うのですが、一度ご相談してもよろしいでしょうか?」
このとき、「障害年金って何?」という医師もいますが、それはおかしなことではありません。医師全員が制度に詳しいわけではないからです。
診断書の記入が必要になること、日常生活の困りごとを評価してもらうことなど、制度の概要を簡単に伝えることも大切です。
■ 2. できるだけ「できないこと」を具体的に伝えよう
障害年金の診断書は、あなたの日常生活の支障がどうなっているかを見るものです。
だから、「症状そのもの」よりも、「生活の中でできないこと」をしっかり伝える必要があります。
たとえばこんなふうに。
NG:「最近はちょっと良くなってきました」
OK:「外出は月に1〜2回で、通院以外は寝ていることが多いです」
NG:「がんばれば家事もできるときがあります」
OK:「調子がいい日でも食器を洗うくらいがやっとです。毎日はできません」
もし口で説明するのが苦手な場合は、あらかじめメモにまとめて医師に渡すのも良い方法です。
■ 3. 医師が協力的でないときはどうすればいい?
中には、障害年金の話をしても、
- 「うちはそういうのやってません」
- 「まだ働けるんじゃないですか?」
- 「診断書は書けません」
と、協力的でない主治医もいます。
そんなときは、まず**「なぜ難しいのか」を冷静に聞いてみる**のが第一歩です。
もしかしたら、制度を知らないだけかもしれませんし、あなたの困りごとが医師に十分伝わっていない可能性もあります。
それでも難しそうな場合には、「他の病院に変える」という選択肢もあります。
■ 4. ただし、転院には注意が必要です
精神科の場合は、転院してすぐに診断書を書いてもらうのは、基本的に難しいと考えてください。
理由は次の通りです:
- 医師は、患者さんの様子を継続的に診て、ようやく生活の支障を把握できる
- 通院歴が短いと、「どれくらい困っているのか」の根拠が書きにくい
- 初診でいきなり「障害年金の診断書を書いてほしい」と言われると、警戒されてしまうこともある
ですので、今の主治医との信頼関係がある程度あるなら、まずは相談してみることが最優先です。
どうしても転院が必要な場合は、新しい病院でじっくりと関係を築き、数ヶ月通ってから診断書の相談をしましょう。
■ 5. 医療現場の「現実」に不安を感じている方へ
精神科医療には、まだまだ課題も残っています。
一部の病院では、患者の声が十分に尊重されなかったり、不必要な身体拘束や長期入院が行われている現実もあるのが事実です。
そのような背景もあり、「主治医に何かをお願いする」ということに強い不安や恐怖を感じる方もいらっしゃいます。
あなたがそう感じるのは、決して弱さではありません。
それは、これまでの経験や医療環境の問題によるものです。
無理に一人で抱え込まず、まずは信頼できる第三者に相談することから始めてみてください。
■ 6. まとめ:あなたの声が、あなたの生活を守る第一歩です
障害年金は、「特別な人だけの制度」ではありません。
日常生活がうまく送れない状態が続いている人が、自分らしく生きていくための支えになる制度です。
主治医との会話は勇気がいるかもしれません。
でも、その一歩が、これからの生活を少しずつ変えるかもしれません。
必要があれば、私たちが医師への伝え方を一緒に考えたり、申請の準備をお手伝いしたりすることもできます。
どうか、あなたの声を大切にしてください。
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