13日の参院本会議で、緊急事態宣言を盛り込んだ新型インフル特措法が可決・成立しました。まさに、筋書き通りに。今から思えば、それに先立つ12日の代議士会で山尾志桜里さんが反対表明をしたのは「緊急事態宣言」が盛り込まれることに対して人一倍危機感を募らせていた彼女の、最後通告ではなかったかと思うのです。
しかし、それを「造反」といって書き立てるメディアに、わたしは気持ち悪さを禁じ得ません。「造反とは 身内や仲間をうらぎること。また、たてついたり、反乱を起こしたりすること。」とあります。ということは、仲間内の多数意見に反することは発言するべきでない。発言することは裏切りだと言っているようなもの。いくら党の方針であっても、明らかに誤った方向に向かっていると知りつつ同調し、黙して語らないという姿勢では、あの「大本営」と同じではないでしょうか。
今回、賛成に回った立憲、国民、社民の皆さんには、今まで何のために「桜」をやってきたのか聞いてみたいです。世間の「いつまでやるのか」という声に反してまで。「桜」の問題を追及する中で、嫌というほど見せつけられたのは、平気で嘘をつく、聞かれたことにこたえない、辻褄を合わせるためには何でもやるという総理の態度でした。しかし、今回賛成した皆さんは、いざとなったら、その総理に白紙委任する側に回るのですね。わたしは申し上げたい。「造反」とはまさにこのことで、これを「造反」といわずして何というでしょうと。