NHKのWeb 特集で「心身病む官僚」たちのことを知りました。
「一緒に仕事をする同僚たちが相次いで休職した」(30代女性官僚)
「官舎を訪ねたら、官僚の息子がベッドの上で亡くなっていた」(71歳母親)
こうしたことが既に珍しくなくなっているところへ、今回のコロナ騒動が勃発したのだと思います。彼らがここまで追い詰められる背景には、憲政史上最長、最悪といわれる首相の在職期間が日々更新されていることによるところが大きいと思えてなりません。
そんな中、当の首相(65歳)や財務大臣(79歳)は、新型コロナウイルス感染症の感染拡大をものともせず、永遠に生き続けるつもりでいるかのよう。というのも、官民ともにこれほどまでに多くの人々が苦しんでいるというのに、この期に及んで「やっている感」を醸成するばかりで本気の対策を打ち出す気がないからです。
総理も財務大臣も、わたしたち同様、一人の例外もなく「 朝(あした)には紅顔ありて、夕(ゆうべ)には白骨となれる身なり (蓮如上人:白骨の御文)」なのだということを、このお二人はどうやらお忘れのようです。コロナであろうがなかろうが人はいずれ滅びるという事実に正面から向き合っていれば、生きているうちに立派な行いをしたいという気持ちにもなるというもの。そのことを思い起こさせてくれるという意味で、危機を「悪」と決めつけることはできないと思うのです。今、集中治療室にいるというボリス・ジョンソン首相ならそのことが身に染みているかもしれません。