コロナもさることながら連鎖倒産で人が死にかけていようと、日本が沈没しようと、アメリカ製の戦闘機を6兆円もかけて買うという方針に変更はないのですよね。しかも、いい値で契約した兵器ローンだといいますから、安倍さんという人の優先順位の付け方に怒りを通り越してかなしくなってしまいます。
お釈迦様のおっしゃるとおり「人生は苦」なのだと諦めの境地に至りかかっていたら、いつか大河ドラマで見た徳川慶喜を思い出しました。詳しくは存じませんが、京での敵前逃亡や、その後公職を離れ趣味に生きたことで、徳川慶喜は歴代将軍の中でも最長寿をまっとうしたとか。
折しも日本史における大転換期にあって、 徳川幕府最後の将軍の、こだわらないこうした生き方が今なぜか新鮮です。不謹慎な言い方をお許しいただけるなら、わたしたちは今、明治維新と同等の巨大スペクタクルのただ中にいるのかもしれません。生きている間にこんな場面に立ち会えるなんて考えようによっては凄いことかも。
もしも、今、追い詰められている人は、間違っても自己責任だなんて思わずに、大きな声で「助けて~!」と叫びながら背負いこむのをやめましょう。ひとり、またひとりと、これができたら日本は変わらざるを得ないと思います。それは、敗北ではなくあるべき行動変容で、そうした積み重ねこそが世の中を動かすのだとわたしはそう思っています。