高松の商店街で、おろされたシャッターに臨時休業の張り紙をしてある商店を、一軒一軒チェックしているらしい風景に出くわしました。香川県でも休業要請に対して1事業者あたり10~20万円の協力金を支給するそうでその一環なのでしょうか。
張り紙の臨時休業期間は、来月6日までとなっている緊急事態宣言に合わせたものも、当分の間として具体的な期間を特定していないものもいろいろです。わたしも含めて多くの人は、長く見積もっても3か月前まで、こんな日常が来るとは夢にも思っていなかったはず。次にお店が開いたときにわたしたちは日常を取り戻しているのでしょうか。
ほんの2~3か月とはいえ、何となく今ではこうした景色に慣れ始めていて、今まで描いていたような日常には、もう戻れないという声も聞こえてきます。人々の意識もウイルスの変異も、自らの生存をかけて刻々と更新されようとしているのかも。
今世紀最悪の感染爆発かもしれないといわれる中、末梢血管に相当する個々人にまで血液であるお金を巡らせないでいると、わたしたちは新しい日常を創造することができません。国家にとって、国民の命やなりわいを守ること以上に優先すべきお金の使い道はないはずです。