通りですれ違ったお遍路さんの独り言。「さびしい、さびしい、誰もおらんがな…」。決して、ひとけがなかったわけではないのに、高齢のお遍路さんにはそう映ったのでしょうか。今日はコロナ渦中に迎えた憲法記念日です。
ここに、昭和22年、当時の文部省が発行した「あたらしい憲法のはなし」という冊子があります。そこには、現日本国憲法についてこんなことが書かれています。「こんどのあたらしい憲法は、日本國民がじぶんでつくったもので(中略)この國民ぜんたいの意見を知るために、昭和二十一年四月十日に総選挙が行われ、あたらしい國民の代表がえらばれて、その人々がこの憲法をつくったのです。」と。
いまの日本国憲法が施行された直後に当時の文部省がこういっているのですから、わたしたちの憲法は押し付けられたものどころか、自らの意見で作ったかけがえのないもの。だとすれば、ますます、この最強の武器をわたしたちはこれ以上、眠らせておくわけにはいきません。
集会を開いたり、デモ行進をしたりということができなくても、はたまたかつてのように火炎瓶を投げるという行為を選ばなくとも、声をあげることのできる今の時代は恵まれている面もあるのではないでしょうか。
世論調査にこたえる
自民党や公明党の公式ホームページにメールする
Twitterでつぶやく
オンライン署名に署名する
等々、ネットが使える人なら誰でも手段を持っています。コロナ渦中の憲法記念日にあたり、マーチン・ルーサー・キングの言葉を味わいたいと思います。
「 問題になっていることに沈黙するようになったとき、我々の命は終わりに向かい始める。 」
「 最大の悲劇は、悪人の圧制や残酷さではなく、善人の沈黙である。 」