自宅や路上で亡くなった15人が新型コロナウイルス感染症に感染していたという報道が、今になってボディブロウのようにきいてきました。検査待ちだったり、通院自粛だったり、そもそも検査を受けさせてもらえなかったり。コロナ騒動の陰で置き去りにされる人がこの先増えていく前触れではないでしょうか。
わたしの知人も危うくそうなるところでした。たまたま繋がりがあったから免れただけで、中高齢期以上の単身者が孤立した場合、それがたとえ短期間であったとしてもリスクが高まる気がします。さらには回復者に対する差別や偏見が、まるで追い打ちをかけてでもいるかのよう。
災害自体では助かったとしてでさえ、社会的、経済的、政治的理由で命が失われるという、 阪神淡路大震災や東日本大震災の例が繰り返される懸念です。これまでは、セーフティネットから零れ落ちる様々なケースを必死になって、手弁当で支える地域の力がありました。しかし、急激に地方が疲弊する今、それもどこまで持ちこたえることができるのか。見ようとしなければ見えてこない現実ですが、間違いなく、明日はわが身の現実です。