女性にとって切実な問題のひとつに夫亡きあとの年金の問題があります。ましてや災害多発時代で、コロナ禍ともなればなおさらではないでしょうか。夫婦二人暮らしが、夫と死に別れた妻の一人暮らしになったからといって生活費が半分になるわけではありません。
少なくともわたしが若かったころは、まだまだ専業主婦が多かったし、仮に働き続けていた女性でも、公務員か大企業の社員でない限り、男性と比べて賃金格差は歴然としていました。女性の年金は脆弱なのです。
それでも、残された妻は生きていかねばなりません。子どもが親の老後を看た時代はとうの昔に過ぎ去りました。人生100年時代といわれますが、100年も生きようと思えばどんな人でもいいときばかりではないはずで、そんな世相を反映してか、近頃では七十を過ぎて伴侶をみつける人も増えてきたような。
生き抜くための年金への備えは早ければ早いほどいいに決まっていますが、若い人の年金離れも進んでいます。若い人も若かった人も、パンフレットにはこたえがみつからない疑問や不安は、早めのご相談で解消しておきましょう。生き抜くための年金についてご一緒に考えていければと思っています。