十年くらい前に一度、湯浅誠さん( https://musubie.org/about/ )の講演を聞いたことがあります。その時点で既に、湯浅さんはこのようなお話をなさいました。「(経済や教育の)格差が急激に拡大していて中間層が縮小し、下の層がどんどんひろがっているが、その暮らしぶりは断崖絶壁ほども隔たりのある上の層の視界には全く入っていないと。
昨日のブログを書いた後あらためて、渦中の検事長も総理も、きっと観えていないのだろうなと思いました。ただ、あれから十年という時間が経過していて状況はさらに深刻さの度合いを深めているというのに、彼らの目に国民の生活実態が映っていないとしたら、この間の的外れなコロナ対策にも頷けるというか、怖すぎます。
「世界はあまりに複雑になりすぎて、知ろうと努力しない人は知らぬが仏の状態にとどまり、知ろうと努力する人は真実を見つけ出すのに大変な苦労をするように、現在の世の中はできている。」これは、ユヴァル・ノア・ハラリさんの言葉ですが、知ることを放棄したリーダーを持つ国民は、自ら知る努力を続けない限り、無知と無関心が招いた近代史上最大の犯罪を繰り返すことにつながりはしないでしょうか。