イタリアで、国の意思決定機関である感染症対策の作業部会に、女性ばかり、新たに11人の専門家が加わったそうです。作業部会は、感染症対策のみならず、長期的な国のあり方を模索しようとするもので、当初、ほぼ全て男性が構成していたとか。DVの増加など女性はコロナ危機から特に被害を受けていながら、それでも無数の女性が社会を支えているのに、その女性を排除してどうやって国の未来が語れるだろうかと、一斉に声があがったといいます。
女たちにお尻を叩かれる形で、イタリアの政権が女性の専門家を追加したちょうどその頃、日本では渦中の元検事長とメディア関係者が緊急事態下で二度めの賭けマージャンに興じていました。男同士はときに、こうしたクローズなサークルを作り、その中でいろんなことが決まっていきます。その関係を深めるために麻雀をする。それが賭け麻雀ともなればなおさらです。
女性は仲間に入れてもらえませんが、仮に入っていたとしても、そうした価値観に異議申し立てをしないことが前提です。今回の新聞記者らは、そうまでして元検事長に近付いても、本来の取材はどうやらお留守だったようで、これでは新聞離れに拍車がかかるというもの。こうした関係は、基本的には上下関係ですから、記者が女性ならセクハラという形で現れることになるのでしょうか。伝統的な取材手法だとしても、コロナを経てこの先もそれが通用するとは、わたしにはとうてい思えませんがね。