アメリカの大統領選挙に2度目の立候補をしていたバーニー・サンダースさんは、1941年生まれの、今年79歳。東京都知事選挙に現在、2度目の立候補を表明している宇都宮健児さんは、1946年生まれの、今年で74歳。ともに「新自由主義」との闘いの先頭に立ち続け、人間らしい暮らしをのぞむ人たちの圧倒的支持に押し上げられている方です。
宇都宮健児弁護士といえば、テレビや、電車の中で、サラ金の過払い金請求を呼びかける広告を見聞きしたことはないでしょうか。今や当たり前の過払利息請求も、かつては、どんなに高い利息を払っていたとしても、決して返ってくることはなかったといいます。そんな今の「当たり前」を勝ち取ったのが、宇都宮健児弁護士率いる弁護団で、あのとき武富士側の弁護をしていたのが今の大阪府知事だったそう。
とはいえ、 七十代も半ばに差し掛かろうという宇都宮さんが、有権者の7割が現職を支持するという都知事選に、敢えて挑むのはいったいなぜでしょうか。 彼の目は、短絡的な未来ではなくもっと先をみすえているのではないかと思うのです。それは、 貸金業規制法改正の経過にみるように、負け続けても、おかしい、法律の基本に帰れと挑み続けた、その執念のとおり、後進にバトンを引き継ごうとするものなのかもしれません。