以前のブログで、宇都宮健児さんについて都知事選挙 2度目の挑戦と書いてしまいましたが、実際には3度目だそうでお詫びして訂正させていただきます。でも、3度めと聞いてますますただ物じゃない気がしています。
ご自身は弁護士として 長い間 サラ金問題に取り組んでこられました。どんなに暴利を巻き上げられても決して払いすぎた利息が戻ってこなかった時代から、「過払金請求」が弁護士界のビジネスモデルとして確立している今日まで、負けても負けても挑み続けた宇都宮弁護士のその姿勢。
その不屈ぶりが、74歳にして東京都知事選挙3度目の立候補という今回チャレンジにも発揮されている気がするのです。支持者がかぶるといわれる山本太郎さんの立候補にも、「出られたらいい。おおいに議論を盛り上げましょう。」とご本人は微動だにしません。
はっきりいって宇都宮さんは地味です。「女帝」小池百合子の存在感や、山本太郎のような華々しさとは対極の朴訥とした印象は、ご本人自ら「社交性がある方ではなく人付き合いも苦手」と自己分析しているとおり。
しかし、だからこそ、余計にその生き方が人の心を惹きつけてやまないのでは。宇都宮さんにかかれば、一瞬、短所と思われがちなそうしたキャラクターや年齢、ついには選挙結果までもが執着の外にあるようで、もっぱら、その関心は「生存権を守ること」。今の日本にもこんな御仁がいるものかと感服せずにはいられない気持ちがします。