直接関係ないでしょと言われそうですが、都知事選から目が離せなくなっています。少し前には7割の有権者が現職を支持といわれていました。それが候補者が出そろった今、小池百合子に入れるのは「何も考えていない人」「とりあえず雰囲気押し」「見たことがある」といった理由で投票する人たちだと、そんな声が聞こえています。それって、人口1,400万人の大都市であろうと人口4,000人の村であろうと事情は一緒なのですね。
かつて、わたしがいた人口4,000人の村は、現総務大臣にとっての上得意。どんなに多忙を極めても年に一度のイベントにだけは大臣御自ら足を運び、地域の高齢者に愛想を振りまきます。その手間さえ惜しまなければ、確実に一定数の票が稼げる何せお得意さまですから。何も知らないお年寄りは、福祉や年金の切り捨てなど自分の首を自分で絞めることになるとも知らず「大臣に握手してもらった」といっては票を投じていたのを思い出します。
とはいえ、今回、都知事選はコロナを経験した後の選挙です。それでもなお「テレビでお馴染みの顔だから」という理由で命の一票を投じるくらいなら、その日は外出自粛でステイホームしてもらったほうがマシ。小池さんが再選を果たせばオリンピック関連で都民一人当たり10万円は負担しなければならなくなるとか。仮に山本太郎が当選すれば、1人当たり10万円を給付するという。負担なしの10万円給付と給付なしの10万円負担とその差は大きいですが、その考え方がずっと続くとしたら、さて、都民のみなさんどうしますか。