今月20日の毎日新聞、全国世論調査をご覧になった方も多いと思います。
東京都知事にふさわしいのは、現職の小池百合子とこたえた人が51%、宇都宮健児10%、山本太郎8%、小野泰輔7%、立花孝志2%なんて、具体的根拠もなしに全国紙に載ったら多くの人はどう感じるでしょう。不眠不休の山本太郎がどんなに汗と涙を流しても、立憲に離党届まで出した須藤元気がロスジェネの魂の叫びをぶつけても、宇都宮健児の応援のために、はるばる香川から駆け付けた小川淳也が声をからして訴えても勝負は既についている。
選挙が民主主義の実践の場だなんて思ったら大間違いで、あれは単なる通過儀礼。民衆のガス抜き作業に過ぎない。ガッカリしたくなかったら下手に期待なんかしないで、今までどおり政治のことは、権力の側に任せておけばいい。どうせ、庶民が騒いだところで何も変わりやしないのだから、と突きつけられている気がしませんか。日本のジャーナリズムが機能していないことは今や常識かもしれませんが、これでは権力側の広報紙。マスコミのこんな操作に惑わされて、選挙に行かない人が増えるとしたら、それだけはご勘弁をとお願いしたいもの。
マスコミばかりか須藤元気に議員辞職を迫ってまで宇都宮健児を応援するはずの立憲民主党。その支持母体である連合東京が現職支持を決めたという意味不明な現象が起きているとか。連合といえばその有力な構成団体に自治労があります。かつて、わたしも所属していた地方公務員の労働組合ですが、心ある自治体労働者のみなさんにわたしはいいたい。小泉構造改革にはじまり、安倍一強の間、どんなに自治体労働者が疲弊してきたか。その流れをくむ小池都政をそれでも選ぶというのでしょうか。コロナの第2波ばかりか首都直下地震が懸念される今、判断を誤ればその代償はあまりにも大きいと思いますよ。