朝起きて窓を開けたら、東の空にお日様が眩しかったのに対して、西の空には真っ黒な雲がたちこめていました。昨日、高知県人と話をしていると、香川は住みやすいというわたしに彼がこういうのです。香川で暮らしたことのある、知り合いの、何人かの高知県人は、その全員が「香川は合わない」といって、高知に帰って来たと。その理由を「香川は台風が来ないから、物足りないんじゃないかな」というのです。まさか、そんなことはないとは思いますが、高知県人と香川県人とでは、災害に対する意識が違うのは事実ではないでしょうか。
以前のブログで、わたしが経験したうちの最大瞬間風速56.4m/sのお話をしました。が、今回の台風10号では、80.0m/sが予想されているとか。50.0m/sでさえ、既に木造家屋の一部の屋根が吹き飛び、巨木がなぎ倒される破壊力だったというのに 80.0m/s なんて、あの伊勢湾台風の年に生まれたわたしも見たことがありません。専門家が監修したという風の威力を検証した実験では、75.0m/sで窓ガラスは粉々、家具が転倒していました。「かつて経験したことのない」とか「特別警報級」とか、「〇〇年に一度」とか。近年、毎年聞いている気がします。
ある方は、南海トラフ地震が怖いからといって高知から香川に一家で引っ越ししてきましたが、命あっての物種ですから、個人的には賢明だと思います。先祖伝来の田畑やお墓を守らなければならないとか、移住するお金がないとか、事情は様々あるでしょうが、こうも災害が多発する時代にあっては、移住先で生活保護を受けてでも、安全な場所に移り住むことを、ご先祖さまもわかってくれるのではないでしょうか。このままいけば、安全とされている地域も、いつまで安全でいられるかはわかりませんが、政府が本気で対策をしない以上、こうなったら、寿命が尽きるその日までは、あらゆるサバイバルを試みるしかありません。