「コロナの時代」がはじまって、その感染拡大のあおりを受け 地方では百貨店が相次いで閉店しているとか。中心商店街がその核たる店舗を失うということは、今後、ますますシャッター通り化が加速するということなのかもしれません。私の暮らす高松市でも、同様に商店街に空き店舗が増えていて、かつては、全国的な成功事例とされた丸亀町商店街もどうやら例外ではなさそう。それは、ニュースで聞いた「相談崩壊」とも無関係ではないはずです。
大阪弁護士会の調べでは、 新型コロナウイルスの影響が長期化し、生活に困窮する人たちの対応にあたる、自治体の相談員が疲弊しているとか。 経済は冷え込むだけ冷え込み、政治は停滞。真実は伝えられず、しかし、何が本当かわからない情報だけは洪水のように押し寄せる。世の中の混沌は、そのまま人々の頭の中の混沌で、昨日のブログに書いた通り、自分が何を求めているのかさえ整理できずに世間を騒がせてしまう輩も現れるほど。
人の悩みを聞くのは、私の仕事です。「人の悩み」と一口にいっても、ご本人は何が問題で、何に困っていて、どうしたいのかが見えていないことも少なくなく「生活保護でいい思いをしている人間が許せない」などと、機関銃のように語り続けることがあります。近頃、私は、彼ら彼女らの口をついて出てくるカオスを丁寧に仕分けして、課題をひろいあげ、解決に繋げていくということが、自分の役割だと思うようになりました。コロナの時代に出会った新しい私です。