「大阪市を四つに分割すると行政コストが年間218億円増加する」。 住民投票直前になって、都合の悪い報道が出たために維新が狼狽しています。やましいことがないのなら、根拠を確かめ真摯で丁寧な説明を尽くせば、維新に対する信頼がかえって増すものを、彼らのやっていることは真逆の「決めつけ」や「レッテル貼り」。ネット上でも「誤報」と決めつけて無責任な投稿が繰り返されるトランプ・アメリカ状態。維新にとっては October surprise です。
「 現状打開と言いながら妨げるものを敵として矛先を集中させる」と書きましたが、この度の毎日新聞に対する攻撃はその一例に過ぎないと思います。毎日新聞は、丹念な取材に基づき言葉を選びながら記事を書いていて「誤報」なんかしちゃいないし、大阪市の財政局長がなんで「捏造」なんかするものですか。「捏造」とか「誤報」とかいう言葉が飛び交っているのは、維新の印象操作。常套手段です。
「 基準財政需要額 」がどうのとか言われると、わたしも含めて一般人はそこで思考が止まってしまいがちです。もし、あなたが、どっちの言い分が正しいか判断できないというのなら、双方の態度を注意深く観察することです。私心のない人は議論を恐れないので逃げません。「決めつけ」や「レッテル貼り」をする人の特徴は、議論を恐れ、対話を拒み、問答無用とばかりに最後は暴力的なふるまいをします。つまり、相手を威圧し屈服させて逃げ切ろうという魂胆です。こんな輩に大事な大阪市を廃止されてしまったら、子や孫に会わす顔がなくなってしまうと思うのです。