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精神の桎梏
お知らせ気が付けば、いつのまにか蝉の声が聞こえなくなっていて、秋の虫の声が聞こえ始めてきました。気候変動が進んでいるとはいえ、(今のところは)季節が来ればちゃんと届く虫の声に、ほっとさせられるとともに、人間の進歩のなさを情けなく思うことがあり... -
内側から湧き上がるもの
お知らせお互い再婚同士の夫とわたしが一緒になったとき、夫が持ってきたのは、後に手放す際に、断腸の思いといった藤沢周平全集でした。その藤沢と同郷で、よく似た経歴の佐高信さんは、著書「司馬遼太郎と藤沢周平」の中で両者の違いを「上からの視点」と「市... -
3人のジャンヌ・ダルク
お知らせ「伊藤さんは、けっこうな案件を抱えていませんか、 裁判沙汰で。こうなってくると、 本人がというよりも周囲にけっこうな集団が頑張っているんじゃないか」。昨日、ジャーナリストの伊藤詩織さんが、新たに起こした裁判について、早速こんな声があがっ... -
とかくこの世は住みにくい
お知らせ考え方の異なる人の意見にも、真摯に耳を傾けることが肝要ですが、そんな当たり前が一番難しい気がします。世の中には、実に多様な価値観があって、価値観と価値観、正しさと正しさがぶつかりあうのが人間社会。人間の悩みは、人間関係の悩みといわれる... -
今度は我々が向き合う番
お知らせ赤木雅子さん(森友問題の公文書改ざんで自死に追い込まれた赤木俊夫さんの妻)のもう一つの裁判がはじまりました。夫の公務災害認定にかかる文書のすみやかな公開を求めるものです。雅子さんが、今年4月に近畿財務局に対し文書の開示を求めた際には、コ... -
「失望」を放置することの意味3
お知らせ「靖国で会おう」。これは、私たちの暮らすそれぞれの地域の若者が、私たちの生まれるほんの少し前に、戦地へと旅立つ際の合言葉でした。敗戦や戦後の復興どころか、高度経済成長期が過ぎ去った1972年になってもまだ、戦争が終わったことを知らず、グア... -
「失望」を放置することの意味2
お知らせ大きな問題について「真正面から考える」といってしまってたじたじしています。そもそも、どっちが正しいなんてことは言うつもりはありません。身近な親族に戦没者のいないわたしに何がわかるのか、といわれてしまえば、その通りで、そのときは、ごめん... -
「失望」を放置することの意味
お知らせ娘たちが帰っていきました。寂しさ半分。安堵半分。でも、どこか、夏休みの終わりのような気分です。ほんのちょっぴりのセンチメンタルに浸っている間に、世間では、この時季ならではの話題が物議を醸していました。「現役閣僚」による靖国神社への参拝... -
8月の朝に ~DAY7~
お知らせ今朝の高松は、雲一つない真っ青な青空に、蝉の鳴き声がいっそうにぎやかです。時折、涼し気に葉を揺らす街路樹は、陽のさす側にいっぱいの、光のつぶを集めて輝いている分、日向に出るとたちまち焼かれてしまいそうな、朝から怖いくらいの暑さです。前... -
父のこと~コペルニクス的転回~
お知らせ「自分が死んだら、インド洋に流してくれ」これが父の遺言でした。「それが無理なら瀬戸内海でもいいから」とも。なぜ、インド洋なのかは、聞きそびれてしまっていまだによくわかりませんが、昨日書いたピースボートで、父がその美しさに魅了されたから...